チョンジェ

□weakness=strength
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ふいにドアを開ける音がして振り返る。
と、ユノヒョンが顎をさすりながら部屋に入ってきた。





「お、ユチョンようやく起きたかー?」




「うん、まぁ・・・」




素っ気ない返事を返すと、ユノヒョンは何故か隣に腰掛けた。
別に、わざわざ横に座らなくても一杯席空いてるんだけど・・



チラリ、と視線をやるとニコニコ顔のユノヒョンと目が合った。





「ん?それ俺達のスープと違うやつ?」





無遠慮に皿を覗き込んできたユノヒョンは不思議そうに視線を寄越した。




「さぁ?」




本当は知ってるけど。
栄養を考えて、でも食べやすいように別に作ってくれてるんだって事。



なんとなく、なんとなくユノヒョンには知られたくない。





「あいつ、わざわざお前のだけ別に作ってるのかー?」





少し呆れたようにユノヒョンは言った。




あ、その顔すっげーヤだ。




そんな愛情にあふれた顔で、愛しいって目でジェジュンヒョンを想わないで。






「たまたまじゃない?」




「や、ジェジュンの事だからな。きっと別に作ったんだ。」





だから、そんな顔すんなって。



誇らしげに、



『俺のジェジュンは凄いだろ』って言いたげなそんな顔。





「ユチョン、お前が朝弱いのも寂しがりなのも分かってるけど
いつまでもジェジュンに甘えてばっかりじゃ駄目じゃないか?
ヒョンだとはいえ、同じメンバーなんだから。」






なんでアンタにそんな事言われなきゃいけないわけ?




同じ年に生まれて、




俺よりも先にジェジュンヒョンに出会って




真っ直ぐで男らしくて正しくて、





そして誰よりもジェジュンヒョンに信頼されて、




1番近くに居られるアンタに−…





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