チョンジェ

□twins
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「コラハゲーーー!!!!」



「あ、ジュンスー居たの?」



「居たの?じゃない!そーゆーのは部屋でやってよ!!この万年発情期!」



「仮にも親友にいう言葉なのそれ。」




すっかりジュンちゃんが居たことを忘れていた俺は思わずユチョンから離れた。





「ジェジュンヒョン、また意地悪されたら僕の所においでね!」




「ジュンスーお前ナニいっちゃってんの!」





ユチョンは俺を抱きしめると、ジュンスの裏切り者なんて叫んだ。






「はいはい、もう僕寝るんだからさっさとかえってくださーい!」



「なんっだそれー」





自由人らしいジュンスの発言にユチョンが軽くため息を吐いた。





「ジュンちゃん、ありがとね。お休み。」



「おやすみ、ジェジュンヒョン。」





ユチョンの手を引いてジュンスの部屋を後にすると、



お互いの手をしっかり握り合って自分たちの部屋へと向かう。






「ヒョン、寂しかった?」





俺のベッドへと一緒に腰掛けたユチョンは優しく笑う。






「・・・ん、」





短い返事を返すと、満足そうに微笑んだ後、
ユチョンは頬に小さいキスを落とした。





「ジュンスと何してたの?」




「7並べ。」




「ふ、2人で?」




「うん、そう。」




「うははっ、流石カリスマジュンス様〜」






絶対ありえない、と涙目になって爆笑するユチョンがふとこちらを向いた。





「で、何か言われたの?」




ピタリ、と笑うのを止めて真剣な表情を向けてくるユチョンにただ黙って視線を合わせる。





「ううん、なんで?」




「元気ないからさ。」




いつもは1番に俺が辛いときのsosを受信してくれる事が嬉しくて堪らないのに…
今はできれば気づいて欲しくなかった。





「そんな事ないよ、ただちょっと・・・」




「ただ?」




「寂しかっただけ・・・」





視線を逸らしてうつむいて答える俺を抱き寄せると、
至極甘い声で、『ごめんね』とユチョンは言った。





俺たちは、




とっても似てる。




血液型も一緒。




服のサイズも




センスも似てる。




話しも合うし、




お互いの友達までタイプが似てる。








だから、




たまにホントに怖くなる。




これでいいのか、って。




俺は泣いているユチョンの隣に居て、




一緒に悲しむことしか出来ない




彼の悲しみを拭ってやることも





救い出してやること出来ない・・・



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