チョンジェ
□unconscious
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「ん」
そっけない返事を返す俺に、そんな事は気にも留めない様子で、
俺の腰掛けているソファに腰掛ける。
「何か残りモンない?」
ニコニコと、話しかけてくる様子に何故かイライラが増した気がする。
「ない。」
酷い応対だって、自分でも思うけどコントロールが効かない。
「何か食べたりないんだよねー、けどチャンミンが居たら残り物なんてあるわけないっかー。」
「・・・・」
絶対に気付いている筈なのに、
俺の機嫌が悪いって事。
避けるでもなく、変に気を遣うでもない…
いつもそうなんだ、コイツ―
そう、ユチョンだけは。
「今日の店さー、味はいいんだけど量がもうこんっなでさ、こんな!」
まったくユチョンの方を向いていない俺に向けて、なにやら身振り手振り話しているらしい。
「まぁ、雰囲気は中々だったけど。」
「・・・・・」
こういう時、不思議でたまらない。
ユチョンは何を思ってるんだろう…
こんな態度取られて嫌じゃないはずないのに
いつもと変わらず接してくる。
「あ、ジェジュンヒョンお風呂は?入ったの?」
「・・・うん」
顔を覗き込んでドアップで訊かれたので短い返事を返す。
「なんだ、残念一緒に入ろうと思ったのにー」
本気なのか嘘なのか分からない、プレイボーイの顔を覗かせるとユチョンは優しく笑った。