チョンジェ

□one sided love?
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「ゆちょん、長い付き合いだから…わかるよ。」



「え?」




「・・・ゆちょん、恋・・・してるでしょ。」




どきっ




「ちょ、ジェジュンヒョン、ど・・・どうゆう・・・いや、いつから・・・じゃなくて…」




もう頭の中が真っ白というか、何を言われたのか把握できないまま兎に角ごまかすのに必死に口を動かす。




「ゆちょんの事だから…分かるよ。」




優しく、宥めるような目で見つめられ…




「・・・うん・・・」




思わず、頷いてしまう。


あーあ、俺の今までの努力は一体なんだったんだろう。




「無理に聞き出すようなことして、ごめんね・・・」




悲しそうに寄せられた眉毛に、ジェジュンヒョンの優しさを感じて、
俺はシャツを握るヒョンの手を包み込むように握った。




「ううん、俺こそ・・・心配かけたね。ごめん。」

「ゆちょんはっ、・・・優しいね。」




また・・・自覚もナシにこの人は。




「優しいのはヒョンでしょ。」




誰にも話せずに意気地なく悩んでるだろう俺、それでも周りを心配させてるのは事実で・・・
そんな俺に・・・悪者になって、俺に逃げ場を与えてくれようとする。

きっと俺に声を掛けるまで、何日も悩んだに違いない。
俺が話したがらない事、強引に暴くようなこと・・・してもいいのかって。




「ううん、僕のは自己満足。・・・・ねえ、ゆちょん。ゆちょんが何を悩んでるのか知らないけど・・・」

「ヒョン。」


「ん?なに、」


「俺ね、好きな人が、いるんだよね。」


「うん。」




ジェジュンジョンは、静かに、だけど真剣な眼差しで俺を見ていた。




「だけど・・・どうしても、どうしてもウマクいかないコイだから・・・だからちょっと、つらくなっちゃって。」


「うん」


「諦めようって、思っても…体が・・・ううん、ココロが・・・ついていかなくて・・・」




はじめて、心の中を口にした。
たったそれだけ、たったそれだけの筈なのに…

なぜがジワリ、と熱いものがこみ上げてくる。




「うん・・・」




ジェジュンヒョンは、俺が握っていた手を優しく解くと…
俺の手を、ギュっと・・・優しく握った。



「なんか、っさあ・・・皆に・・・ヒョンに心配かけてるって、分かってるんだけど・・・どうにもならなくて・・・っ」




嗚咽交じりの情けない声。




「ユチョン。」

「・・ん?」

「自分が辛い時に、皆の事考えられる・・・優しいユチョンだからきっと色々考えて、
それで諦めなきゃって、思ってるのかも知れないけど・・・」




だけどね?




とジェジュンヒョンの、俺の手を握る力が少し、強くなる。




「俺は、ユチョンに誰よりも幸せになって欲しい。笑ってて欲しい。
忘れられないのは、今忘れるべきじゃないコイだからかも、知れない。
確かに俺たちの恋愛は立場上難しい、だけど・・・
ユチョンがそんな顔をして想う人の事、無理に忘れなくてもいいんじゃない?」




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