チョンジェ

□one sided love?
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「・・・なんだよ。人が折角…」




残された俺は一人ごちた。




「何が?」

「うおっ!」




急に掛けられた予想外の声に、繊細な俺のハートはびっくんばっくん!




「あはっ、ビックリさせちゃった?」

「ジェジュンヒョン!」




屈託のない笑顔で、顔の前に両手を合わせて、「ゴメンゴメン」と笑うジェジュンヒョン。


あ〜ビックリした。


「ゆちょん、どしたの?」

「ほえ?」


急にズイっと至近距離まで詰められて思わず変な声が出た。



「な、なにが?」



何故か、どもってしまう。



「最近、オカシイ。何か・・・あった?」


じ〜っとみつめられると、俺はジリっと思わず後ずさった。



「・・・ゆちょん。」


ジェジュンヒョンはそんな俺に更にまた一歩近づいた。

そして…ギュっと俺のちょうどウエスト辺りの布の余ったニットシャツを掴んだ。




「俺・・・黙ってようと思ってたんだ…ゆちょんが自分で言いたくなるまで。

だけど…。」



「じぇ、じぇじゅんひょん??」




少しうつむいた顔を、意を決したようにあげたジェジュンヒョンは、キッと俺を強く見つめた。





「俺、辛そうにしてるゆちょん放っとけないし。ごめん、自己満足だって分かってるんだけど…

俺でよかったら…っていうか…俺に、話してくれない?」




真剣な眼差しと、真剣な表情。




「ぁ・・・あの・・・ジェジュンヒョン…」




なんとなく勢いに押されて、何も言えない俺。




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