チョンジェ

□twins
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例えるなら月―・・・





似すぎてる俺達。






「・・・ユチョンは?」





夜中、目が覚めたら隣に眠っているはずの彼はいなくて・・・
ベッドにもその温もりは感じられなくなっていた。




「あー、煙草なくなったって買いに行ったよ。」




慌てて宿舎内を探して、リビングにジュンスを見つけたので問いかけると
ゲームの画面から顔を逸らさずになんでもない事のように彼は答えた。




「そ、っか…」




起こしてくれたら良かったのに、なんて思っているとふいにジュンスがゲームをしていた手を止めてこちらに振り返った。




「ヒョン、置いてかれて寂しいの?」




まるで子供に問いかけるようなジュンスの言い草に、
ほんのちょっとムッとしたんだけど…
でも本当の事だから俺は小さく頷いた。





「じゃ僕が遊んであげる!」




ニコリ。と屈託なく笑ったジュンスは立ち上がると歩み寄り、俺の手を引いた。




「遊ぶって…ゲーム?」



こんな夜中に一人で起きてゲームやってるくらいゲーム大好きなジュンスの事だから
ゲームに付き合わされる以外ないんだろうと俺は勝手に解釈した。




「ゲームしたいの?ヒョン」



「えっ、したくない。」




が、当のジュンスは鳩が豆鉄砲食らったような顔をして言った。
思わず即否定すると、ジュンスはまた笑った。




「でっしょ?僕の部屋でトランプでもしよー!」




言いながら俺の手を引っ張ってどんどん部屋へと突き進むジュンス。




ま、いっか…



どうせ一人でいると寂しいだけだし。




そう思って黙ってジュンスの後に続いた。





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