●「花という絵画」プロジェクトについて
花は自然の絵画
感動による記録は
しずくのように色がしたたる
「花という絵画」は花の詩10作で構成された連作。
「花という絵画」プロジェクトは、その連作をきっかけとした、
詩・写真集『花という絵画』の制作や新たな花の詩の制作を指します。
●連作「花という絵画」について
「こんなに芸術的な、奇妙な模様が身近に、現実に『自然』としてある」
と、花に興味を持ったことがきっかけです。
花は視覚情報である「色」や、不思議な模様によって、
不思議な何かを感じさせるものです。
それを「絵画」と感じ、連作の題名にしました。
「模様や色が訴えている絵画に、いろいろ何かをつけ足したような詩の集まり」
と連作を考えるとより簡単です。
絵や色、不思議な模様への興味が影響して起きたことで、
たまたましていた絵や色の勉強と共に、花の詩の制作が進行していきました。
●連作「花という絵画」の作風
虫を引き寄せる効果のある蜜標(蜜のありかを示す印)や装飾花、
陶酔したり目が覚めたりと、気持ち良くさせる面を持つ色、
青への興味もたまに影響を及ぼしました。
青が関係していたり、意味を持ったのは
私の作品では定番の傾向です。
この連作の花の詩の系統は2つあります。
蜜標や装飾花などが関係している「つつじの系統」、
青が関係している「青の系統」です。
どちらも前兆と考えられる詩があって、
前者の前兆が詩「二つのつつじ」(公開済み)、
後者の前兆がヘブンリーブルーの詩(未公開)です。
不思議なことに、最初の詩に出てきた花と最後の詩に出てきた花で
本当の最後の詩(未公開)を作り、締めくくっています。
●連作後の花の詩
連作後も、花の詩はでき続けています。
2016年にできた花の詩の傾向としては、
人間や日常を花と結びつけて作っている傾向にあります。
人間や日常を扱っていることは私の作品では定番の傾向です。
詩「桃源郷のようなバラ」(公開済み)で一つの結論を獲得し、
詩「愛着を持った蛇」(公開済み)で新たな境地または技法を獲得、
詩「花から得た答え」(公開済み)でとりあえずのまとめをしています。
また、すでに詩にした花についての考察も深まっていて、
その成果の一つが詩「花から得た答え」となっています。
●詩・写真集『花という絵画』について
丈夫なアルバムに写真を集めることで詩・写真で構成された、花に関する作品集です。
サブとして花の写真だけを集め続けることもやっています。
人のために頒布用にすることは、機会や誰かからの希望が来ない限り、やりません。
●公開済み・未公開の詩について
花の詩は2016年12月末現在、19です。
この内、一部をブログにて公開しています。
連作後の花の詩のように、公開済みの詩だけで
おもな変化が分かることもあります。
未公開の詩を通して分かることもありますが、
機会や誰かからの希望が来ない限り、公開はしません。
●最後に
ここまで読んでいくと分かるように、
「機会や誰かからの希望」を求めている様子が想像できるかと思います。
しかし、それは私から求めるべきものではないと、
すでに私自身がよく分かっています。
それでも書いたのは、ここ数年の花の詩に関してあった共通性について、
説明不足ではないかと感じたからです。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。