いただきもの

□ある方の言葉
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「長年付き合っていた女性と別れたある男性が
自分の身を心配してくれる女性にココロを開く

けれどその女性には
想いもつげられないまま
相手に彼氏が出来てしまうという形で
失恋をする

いろいろな想いが渦巻く中
その男性の行動と感じたこと


―自分を見失って 周りが見えなくなって
いらだち
ものもてにつかなくなって…

そんなとき ふと
思い出したこの曲

布団にこもり
涙と共に溢れ出してきた
叫び
歌に乗せてがむしゃらにあつく
うたった

体はもえる
頭に浮かぶこの曲の詩を
涙にとかして そっとながした
一人音楽をならし
いろんな想いを
懊悩を苦痛を我慢を


いっきにまきちらした


歌い終わって
布団をはがして
前をむいてみた
誰もいない
薄暗い部屋の中
妙にスッキリした
あたまのなか

全部が流れ出た

周りを見渡すだけの
余裕ができたのかもしれない
もう一度
振り返って
自分が出した 答えは
案外淡白なもので


簡単だった


もう一つ
おもったことが

この世には
ことばが少なすぎる
感じている気持ちを
言葉にあらわせるほどの
ことばがない

だから
詩の世界に皆
引き込まれていくのだろう

少しでも
自分の言葉では表せないきもちを
どうにかして
いろんなことばをしきつめ
つたえようとしている


言葉にできないことばってのは


既に
詩自体が
言葉にできないことばなんじゃないかな―」
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