VOiCE
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『つまんない』
菜綺紗「そうですね。彩夜はつまらなさそうです」
霜志「歩けばいいだろ?」
『……』
霜志「…」
千夜「ちょ…またけry…」
「『喧嘩はしてない』」
にらみ合う二人に軽音部はタジタジである。それでも合宿であるために、彩夜の車椅子を霜志が押している。
千夜「はぁ…」
夏華「また、雪のことでもめたんでしょ?二人とも素直じゃないから」
『雪ちゃんは関係ないよ』
霜志「…」
雪 と言う言葉がでてくる度に軽音の雰囲気がガタ落ちしている。
彩夜と霜志は雪と言う言葉に耳を塞ぎそうになった。
霜志「前に進めないな…」
『…』
霜志「彩夜…」
『…雪ちゃん?』
霜志「バーカ」
『霜志…』
霜志「お前に雪が見えてたら、それは幻覚だわ。相当、精神的に参ってるわ」
『霜…志…?』
「みんな 久しぶり」
違う。
違う。
違う。
違う
違う!!!!
ヤメテ…。
千夜「ダレ…」
菜綺紗「…」
朔音「嘘だ…」
夏華「…」
霜志「ありえない」
「私の顔、忘れてしまったの?」