華が舞い散るまで2

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『まあ…そんな感じだよね…』



柳「彩夜…まだ伊武達と付き合った理由を言っていないぞ」



『理由か…じゃあ成り行き』




幸村「そんなんで通用すると思ってるの?」



『謎は謎のままで良いと思います』



伊武「…」






『蓮二』



蓮二「ああ」








なんだかなー…。そんな雰囲気の中、皆が別れていく。



皆が離れて行った後、彩夜は蓮二の側に立ち、蓮二を見上げた。



『蓮二…』



柳「甘えてくるなら良いが?此処では嫉妬心に満ちた奴等に見られる」




『…もう良い』




蓮二から離れ、縮こまりそうになる。



ぐいっと腕をひかれ、蓮二の腕の中におさまる。
そして、上を向けば そのままキスをされる。
息継ぎをする暇を与えてはくれない程 熱いキスを交わされる。




『れ…』



蓮二「しゃべるな」




“受け止めろ”





柳「彩夜…」









や〜な〜ぎぃ〜〜






『蓮…二』




柳の背中に腕を回して柳の顔だけを見つめた。
柳は怒り狂っている奴等を横目に、彩夜の顎をくいっと持った。





柳「どうして欲しい」


『蓮二…』





冷静に判断し合う二人を横から茶々が入るのは言うまでもない。





柳「なんだ…おまえ等に関係ないだろ」





『…蓮二?…』




そこに居るのは彩夜に危害を加えたメンバーだ。
それに彩夜は冷静に蓮二だけを見ていた。





『蓮二…』




「離れろ!!」




柳「敵に情けは無用だ。手に入れたものを手放すと思うなよ」




『やっと…この14年間…この時を願って居た…』





蓮二「俺もだ…」




 
 
 
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