華が舞い散るまで2

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私は好き。



好きだから…。




離れたくないから






『柳…先輩』





受け入れる。



全ての愛を…



貴重な貴方からの愛を








柳「彩夜…身体は…」





『平気』




柳「本当は?」




優しい眼差しが、鋭くなる。


本当は辛い。



本当は苦しい。




何故 こんな事になったの?






柳「…彩夜」





何故 こんな事をされなくてはならないの?




『…』




柳「泣くな…俺は…お前を傷付ける存在か?」



『ちっ違う…違うよ…』





手を伸ばして、蓮二にしがみつく。

蓮二が優しく抱き締めてくれる。




『蓮二…蓮二…私は…』




柳「良い。泣け…俺の前だけなら許す…」





蓮二も泣いている?


私のせい? 私のため?





柳「彩夜、離れていくな」




『…蓮二』




柳「良いか?俺はお前を愛しているから此処に居る。彩夜に離れて行かれたら今度は何をするか分からない」





『蓮二…』





強まる腕が…。




二人が震える。





『好き…好きだよ…』




柳「ああ…知っている」


『蓮二、傷付いても…』




柳「ああ」



『…蓮二…蓮二』





狂っている?



ふざけないで…。



私達は ただ…



愛し合ってるだけ…。



私は 蓮二を



蓮二は私を…





愛している。




だから



邪魔されたくない。





邪魔しないで…。






『蓮二…』




柳「ずっとだ」






『うん』






狂った異常者は



みんな






 
 
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