華が舞い散るまで

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『誰?』




『そこに居るのは!!誰!?





怖い…。


怖い…。




何も


分からない…。



理解されない…。





振りかえっても…

何もない。


なのに…


声がする…


足音が聞こえてくる…。




「彩夜…」





「彩夜、起きろ」



れ…ん…じ…




「いい加減にしろ!」


『…』




ゾッとした…。




『はぁはぁ…』




「目は覚めたか?」




手を伸ばし、柳の首に腕を回す。
驚いた顔をする柳。




柳「怖い…夢か…」




『…』



首に回した腕をそっと解いて、ベッドに深く座る。彩夜を包み込む。




『柳…先輩…』




柳「ああ…」








それが…夢ならばな…




どんなに良かっただろうか…







柳「彩夜…オマエは…」







ガシャンッ






不満があるかのように、荒らされていく部屋。






どうして…だ…






柳「彩夜、大丈夫だ。俺が居る…」






部屋が荒れたのは彩夜や俺のせいじゃない。



“横山空”




 
 
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