華が舞い散るまで
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柳「ということだ」
『どういうことだ…』
柳「お前が正常だった時に惚れたんだな」
『…』
柳「何故、仁王を忘れたのかは想像が着くがな…」
柳の服の裾に手を置き見上げる彩夜を柳は抱き締める。
『で、言ったんですか?』
柳「言った。誤解を招く言い方でな。記事は全て渡したが?」
『…もう良いんじゃないですか?言ったって何も変わら…ンッ…』
柳「気付いていると思うか?」
『気付いている人は気付いてて…気付いてない人は気付いてない』
柳「…気付かせたいか?」
『どーでも良い』
柳「怒っているか?記事を渡したことを」
『…』
そのまま、柳の背中に腕を回した。