アヤカシ
□相方
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薬売りの目の前に現るは、もう一人の自分と言える者。
その者は薬売りにとって、それは相容れぬ存在であった。
『相方』
「解き、放つ!」
薬売りが呪文のように唱えた、かけ声と共に、褐色の肌を持ち、薬売りよりもひとまわり・ふたまわり大きい、もう一人の男が妖艶な雰囲気を纏って現れる。
そして抜かれた剣先をモノノ怪に向け、勢いよく、切りにかかっていった。
モノノ怪は跡形もなく消え、力尽きた薬売りは崩れるようにして、その場に倒れ、意識を手放した。
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