その他

□ログ2
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「グレイ」



俺自身のものに夢中で、初めは気付いてなかったようだけど、事を進めると徐々に彼の顔が歪みはじめた。
しまいには顔が赤く染まって、俺から視線を逸らすようになった。



「やっぱり、触られるの、嫌いじゃねぇんだ」


その真っ赤な耳に低く囁き、明らかに不自然な形をかたどったそれを思い切り揉む。
最初こそ触られるのに慣れていないからか、青ざめた顔をしていたが、優しくそれを扱うと、鼻から抜けたような声が零れ出す。






…ヤバい、なんか楽しい。


いつもなら自分がグレイにされるがまま、犬のように鳴かされていたのに。
そのグレイが今、俺の手によって喘いでいる。


ホント、なにこれ。
ぶちまけていいか?




「…な、にっやってンだよ!」

グレイが、いまだ下半身を弄んでいる俺の手首を掴む。
さっきと立場が逆のことをやっていて、なにかしらの優越感が生じているのがわかる。それがどうしようもないほど興奮剤になって、熱をもった中心が疼く。


生唾を飲み込み、グレイの唇に手をあてる。一瞬、体をビクつかせたその様が可愛らしい。

掴んできた手を逆に掴んで、自分の胸にのせる。
この高鳴る胸の鼓動が彼に届くだろうか。

「……どう?俺の音、聞こえる?」






「…っ…聞こえるわけねーよ」

グレイの拳を握る力が緩む。

「うそつきだな」

グレイの目を見つめてみるけど一向に合わせようとしない、瞳。


ちゃんと、こっち向けよと、言わんばかりにグレイの顔を押さえつける。

もう顔は真っ赤だった。
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