青の祓魔師 CP
□Very merry Christmas!
2ページ/13ページ
同い年…というか双子の弟である雪男は、祓魔塾の講師だ。
だから、雪男に否、と言われてしまえばクリスマスパーティーはできなくなる。
教会のみんなとクリスマスパーティーをしたことはあるが、友人とそういうことをしたことのなあ燐にとってはクリスマスパーティーは非常に楽しみなのだ。
もしかしたら塾生の中で一番楽しみにしているかもしれない。
「……。」
雪男が考え込んでいるのをじっと固まりながら燐が見つめる。
しばらくそんな状態が続いたが、突然それを崩す人間が現れた。
「奥村くーん。」
「おい奥村。
いつまで待たせるつもりや…て、若センセ?」
「…おや、志摩君と勝呂君。
どうかしましたか?」
ガチャリと近くの部屋の扉を開けた志摩と勝呂に、雪男が顔を上げる。
そして、それから二人が持っている荷物に気がついた。
「お二人が手に持っているそれは…」
燐と同じような大きな紙袋。
デザインは違うが、やはり色々入れているのが分かった。
「え、あー」
勝呂が一瞬目を泳がせ、志摩がひきつった顔をそらす。
その反応に、やっぱり、と雪男は心の中で嘆息した。
「クリスマスパーティー…ですか?」
「……ハイ。」