AKBと秋葉学園
□最終章
1ページ/2ページ
一人で廊下を行ったり来たり
もう返事をする人は決めているけどなかなか勇気が出ない
またどこだか解らない廊下をぶらぶら
「........好きです...」
たまたま通りかかった教室の前で聞こえてきた誰かの告白
同じこと考えてるやつもいるんだなとちょっと苦笑い
そんな苦笑いも一気にひきつる
「付き合って下さい、柏木さん」
こんな声が聞こえたから
大急ぎでその教室まで向かう
たった数メートルがこんなに遠く感じるとは
途中で多分告白したであろう人とすれ違う
どうなったんだろ?
由紀ちゃんOKしたのかな?
これからどっかで会うのかな?
そんな思いが頭の中をよぎる
「由紀ちゃん!!」
「うわっ、真一君?どうしたの?そんな急いで」
「返事は?」
「ん?」
「さっきの告白。返事はどうしたの?」
「...断ったけど」
「良かった...」
断ったと聞いてひと安心
全身の力が抜けてその場に座り込む