銀魂夢

□おめでとうの気持ち
1ページ/7ページ



10月9日午後9時



いつもと変わらぬ質素な夕飯を済ませた万事屋一行



「神楽ちゃん、そろそろ行こうか」


「はいよ!!銀ちゃーん、それじゃあ行ってくるアル!!」


「おぅ、さっさと行け行け。んで、帰ってくんな」


「もうすぐ悠が来るアルから、大人しく待ってるアルよ」


「はいはい、わかったっつーの」



ガラガラ――ピシャンッ

どうやら神楽は新八の家に泊まるらしい



「はぁ……、ホント、ドコまで気が利くんだ」



悠が来るから気を遣ってくれているのか、苦笑を浮かべる




そして、悠が来るので、夜のことを考えて布団を敷こうと立ち上がると



ピンポーン



来客を知らせるチャイムが鳴った



「こんばんは……」


「お疲れ。今日は遅かったんだな」



玄関の戸を開けると、案の定そこには悠が立っていた



「うん。ちょっと寄り道してきたから……」



真選組で週3日働いている悠は、銀時もよく行くファミレスでもバイトをしている



「そっか……いつもご苦労さん。とりあえず中に入れよ」


「うん。お邪魔します」




銀時は、悠の荷物をさり気なく持ち、居間へ誘導した



「あれ?神楽ちゃんは?」


「今日は新八んトコに泊まるってよ。」


「そうなんだ」





いつもより少し重たい悠の荷物を寝室に置いた銀時は、居間に戻るとソファーに腰掛けた



「外、寒かっただろ?風呂沸いてるから入ってくれば?」


「え?いいの…?」


「おぅ。俺も後で入るし………………それとも、一緒に入りたかった?」



にやけながら言う銀時に、悠は顔を赤くしながら頭を勢いよく左右に振った



「ははっ、冗談だよ。ほら、ゆっくり温まってこいよ」


「うん、ありがと!!」



悠は着替えを持つと、風呂へ向かった









 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ