むやみに

□蝋燭と缶珈琲
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只今君が足りない警報、発令中。

LEVEL1:最近会えてない

LEVEL2:今日は同僚に惚気話を 聞かされた

玄関を開けて自分で電気を付けるのには、もう慣れた。でも独りきりでただいまを言うのには今日は疲れすぎていて。代わりに漏れた溜め息と共に鞄を下ろした。

LEVEL3:テレビでは一昔前のラブコメ映画を上映中

どっかで見たことあると思ったら、君と映画館で観たやつだった。いつだったっけ、これを観たのは…?楽しかった、な。
なんだか今日はやばいかもしれない。仕方がないから近所のコンビニまでいつも君が飲んでる缶コーヒーを買いにいった。

LEVEL4:部屋に戻って引き出しをひっ掻き回す

君の香りによく似たアロマキャンドルを持ってきて。なんだっけこの匂い?あ、そうそうジャスミンだ。ジャスミンってなんか女子っぽいよなあ。
君の好きな缶コーヒーを開けた。黄色のキャンドルに火を付けた。瞼を閉じた。

LEVELMAX:会いたい

会いたいよもう、駄目だよ。
君の匂いに頼るなんて、わたし変態ちっくだよ。ばか。
ニ週間もメール無しとか、どういう事よ。

ねえ。好きだよ、好きだよ、おやすみ。

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