捧げ物

□月と太陽
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斎藤 一


月と太陽





貴方がまた見上げているのは、闇夜に映える金色の輝きをもつ、そう、貴方の様に輝く


      月。





 "あんたは俺を照らす太陽だ"



いつだったか、貴方が私にそう言った。


 "私が太陽、ですか?"






そう問えば、満足そうに目を細めて微笑みながら、"あぁ"と答える貴方。



"何処が、ですか?"




"いつも変わらずに俺の進むべき道を照らし出してくれる、そう言う処があんたそのものだ。"


 そう言って、また空を見上げる斎藤さん。



"じゃあ斎藤さんはお月様ですね"


暗い暗い私の道を、迷いなく照らしてくれる。

私が太陽なら貴方はお月様。




"何故?"


 貴方は眉間に皺を寄せ、私を見た。


"あはは、またいつか教えてあげます。"



 そう言ったのはいつだったか。



「戻って来い」


 優しい声で、優しい温もりで貴方はそう呟くの。


貴方は忘れているかも知れないけれど、私は覚えている。


「斎藤さん、私、私」


「大丈夫だ」


そう言って微笑む貴方。


ほら、また私は進むべき道を斎藤さんに照らしてもらっている。


私が道を間違えれば、貴方はその優しい光りでまた道を教えてくれる。



「斎藤さんは、やっぱりお月様ですね・・・・」


優しい優しい暖かな光りを放つ貴方は


お月様。





後がき

訳わからないね

ごめんなさい
 

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