紅蓮の優姫

□最終対決.第六天魔王
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「松永…久秀」




(この人が松永さん…)




「いやはや…やはりこの戦に参加して正解だった。しかし…二人邪魔者もついているようだ」




視線を幸村と佐助へ向けると、彼はゆっくりと右手を上げ…




「…!マズイ!!!」




佐助がそう叫んだと同時に、彼の指が音を立てた。




パチンッ─…ドカァーン!!!




その音と共に爆発がおき、次の瞬間には幸村と佐助が離れた位置で兵に囲まれていた。




「此れで邪魔は居なくなった。連れて行く際暴れられては困る。郷には暫し眠っていて貰おう」




「臣緒殿ぉ!!!!」
「臣緒ちゃん」





彼がまた右手を上げ、もう駄目だと諦め目をきつく閉じた。




─ガキィイン!




目の前に何かが立ち塞がる気配に少しずつ目を開けると、彼が松永に刀を向けていた。




「ぬ。郷はこちら側の人間だったと思ったが」




「ここに立ってるのは俺自身の意思だ!利やまつ姉ちゃんには悪いが…惚れた女は死んでも守る!!俺はその為に喧嘩してんだ!」




『慶次!!』




茶色がかった長髪を靡かせ立つ彼は、凛とした表情だった。




「What?!」




それまで慶次と刀を交わらせていた政宗は、何が起きたのか分からず離れたら場所に突っ立っている。




「臣緒、ここは俺に任せな!あんたも手伝ってくれ独眼竜!!」




「なんだか分からねぇが、honeyの為なら構わねぇぜ!」




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