紅蓮の優姫

□最終対決.第六天魔王
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そして……




ブォオオォ───…





開戦の法螺が鳴り響いた。





それと共に押し寄せる兵達。ぶつかり合った直後には怒涛のような音が響いた。





あちらこちらから雄叫びや刃物のぶつかる音、銃声が聞こえた。




「行くで御座る」




『うん…!!』




私達が目指すは敵大将、織田信長のもと。皆が開けてくれた道、戦場のど真ん中を駆けて行く。




辺りでは、ザビーとメカザビー数台と戦闘中の光秀、半兵衛、小十郎。




「見つけマシタヨ!プリンセス!」




「させないよ!!」




たくさんのカラクリが起こす爆風に呑まれながら横切ると、次に見えたのは前田夫婦と浅井夫婦だった。




「行かせません!ゆけ鷹よ!」




「………臣緒には…触れさせない」




飛んできた鷹を抑えたのは市の黒い手。




その後も雑兵を倒しつつ、暫く駆けて行けばようやく先陣付近へと近付き、政宗と元親が島津と慶次を相手にしているのが見えた。




「ようやく此処まで来たか」




「旦那、織田本陣は近いぜ!!」



しかし、先陣に辿り着く前に何者かに馬を攻撃され私達は吹き飛んだ。




ズシャ──…




『きゃああ!』
「ぬぅ…!」




「臣緒ちゃん!旦那!」




衝撃によろめきつつも立ち上がり、前に視線を手繰らせると人影が一つ。




「君が紅蓮の優姫様かな」




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