紅蓮の優姫
□思いがけぬ出会い
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『でも…佐助がなんと言おうと、私は見捨てないよ』
佐助の横を通り過ぎ、半兵衛を抱え直して城の中へと向かった。
すると突然肩の重みがなくなり、見ると半兵衛が消えていた。
するとすぐに半兵衛を抱えた佐助が見えた。
『佐助!!待ってよ!治療だけだ「はぁ〜…全く。俺様、臣緒ちゃんには一生勝てない気がするよ……こいつは俺が運ぶよ」
臣緒ちゃんが運ぶのは大変だろ?なんて笑う佐助は、いつも佐助だった。
布団を敷き、その上に半兵衛を横にした。
「こいつ、不死の病に掛かってるってもっぱらの噂だよ?どの医者も匙投げたって。そんな病も治せるの、それ」
私は扇を手に、半兵衛を前にしている。佐助は警戒が抜けないのか、腕組みをし入り口の襖に背を預けて立っている。
『分かんない…神様が言うには、死さえしなければ後は私の気持ちの大きさだって』
要は私の気持ち次第。
「本当に良いの、治しちゃって」
『何が言いたいの、佐助…』
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