紅蓮の優姫
□君がため
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「信長公は私の獲物…牙を剥くのが早まったまでです。それに、こちら側に居た方が何かとやりやすそうですしね」
(何をだッ!!!???)
こんな奴、信じて良いものだろうか…
俺様は個人的に嫌だ……あんな状態の臣緒ちゃん連れて行った挙句、毛利の旦那に簡単に盗られやがって…
「お館様…」
「大将」
「うむ。光秀よ…………………」
『元就さん、この布陣の場合は…』
「それは先程の応用だ。こちらから攻め入るのが最も良い対処法だ」
「お前ら、頭痛くなんね?」
私は元就さんに兵法を教わっていた。
「臣緒は貴様と違って聡明だ。ここまで飲み込みが良いとは、驚いた」
『そんなこと無いですよ!!兵法だって最近になって勉強し始めたばかりで…』
すると後ろから、頭をグシャグシャッと強い力で撫でられた。
「あんまし詰め込み過ぎると、元就みたいになっちまうぜ?…よし!!海行くぞ、海!!」
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