紅蓮の優姫
□おかえり姫君
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三人で戯れ合っていると、近くを通り掛かった女中さんや兵士さん達が驚いていた。
「臣緒様ご帰還ー!!!!」
「至急お館様に伝令を!!!」
「臣緒様よくお戻りに!!!」
なんか色々叫ばれてる気が…
『たったの三日間だったのに、何故こんなに騒がれてるの?!』
周りを見渡した佐助は苦笑いし、その人達を解散させた。
「臣緒ちゃんは武田の華だからね…それに旦那の事もあるしね」
「佐助ッ!!それは………うああぁああ!!」
さっきの喜々とした顔とは裏腹に、焦りに焦った顔になった幸村は叫びながら逃げ出した。
「ん〜、まず一日目…」
佐助は楽しそうにその様子を話し始めた。
「佐〜助ぇえ…お団子が美味しくないで御座るぅぅ〜…」
「ええ?!病気じゃない?!…熱は無いか…(じゃあ原因は臣緒ちゃん?)」
「ぅおっ!!」
「旦那?!」
団子が美味しくないと騒ぎ、縁側から転落。
……二日目。
「ぃゆきむぅらぁああ!!!」
「へぶっ!!!!」
「どうした幸村!!何があったぁあ!!」
お館様の鉄拳一つで吹き飛び、気を失う。
「三日間は流石に臣緒ちゃんが帰ってくる日だからって、元気は取り戻したんだけどね(苦笑)」
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