家庭教師ヒットマンREBORN!
□キス★キス★バン★バン
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「な‥ななな、何でリボーンが此処に‥‥‥」
次第に青くなる顔を見ながら、リボーンは悠然と答えた。
「仕事だよ。急な用事が入ってな‥‥パリに行くところだ。奇遇だなぁーランボ」
クッと釣り上がる口元が一層ランボの恐怖を煽った。
今すぐ此処から逃げ出したい!
しかし不運な事に、座っている席は出入口から離れた窓側、逃げ出すならばリボーンを越え、狭い通路を抜けなければならなかった。
(一か八か‥してみるか‥)
ランボは汗ばむ手をグッ握った。
そっとその上にリボーンの手が重なり、逃がさないと言った眼光を向け
「無駄だ」
その目を見た瞬間、ランボは全てを諦めた。
うなだれたように、次第に力が抜けていく‥‥もう諦めたのか?
「ところでランボ。」
ビクゥ!?
「おめぇはファミリーにも告げず俺を無視して、何しにパリに行くつもりだったんだろうなぁー?」
「そ‥‥それは‥‥」
「あぁ?」
「しょ、小旅行に‥‥」
「なるほどなぁー」
ニヤニヤと意味深に笑うリボーンに、不安を隠せないランボ
「丁度良い、お前も付き合え」
ぎゅっと握り締めていた手を確かめなおす様にリボーンが握ると、 ランボは短い悲鳴を発しおとなしく睛を閉じた。
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「リボーン、仕事は?」
ローマに到着後、直ぐ様ランボ達はホテルへと着いた。
そこは何と一泊70万もする超高級ホテルのスイート・・・
必見!セレブのなんちゃら〜ってテレビ番組でも特集されるそのホテルは、予約をするのも数ヵ月待ちの筋金入り!なのに〜〜〜
(こいつ急な用とか言ってなかったか?)
(まいっか、それより広いなぁー。何部屋あるんだろ?ってか此処何回だ?)
「なにしでんだぁーアホ牛」
「ひゃっ!」
キョロキョロと忙しなく辺りを見渡していると、後ろからギュッと抱きしめられた。
不意にもランボはリボーンの耳元で発せられた声と温もりにドキリと胸を高鳴らせる。