家庭教師ヒットマンREBORN!

□キス★キス★バン★バン
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ガチャンと扉に鍵を締め、オレは大きな鞄を持って家を出た。
向かう場所はまず駅だ。
しかし、その後は……

「何処へ行こう…」


行くあてなんて無い。
とりあえずはリボーンに見つからない場所だけど……

あのリボーンから逃げ切るなんて、はたしてそんな事、自分に出来るだろうか?

「……。ぅん、出来るよ!出来る!リボーンだって冗談で言っただけだし、格下一人居なくなったからって探さないって♪そうそう、ちょっと一人旅に出る感覚で…」

妙な言い訳を一人でブツブツ言いながら駅についた俺は、東京駅行きの切符を買い新幹線へと乗った。



ランボは新幹線の中で今後の簡単な計画を練っていた。

東京駅に着いたら、とりあえずタクシーで空港に行って、そして(日本から遠ければ)何処行きでも良いから空いている便に乗り、この馴染んだ日本から離れようと決めた。


「極端に暑かったり寒かったりしなければ何処でも良いさ……」

住めば都ってね♪



空港で受付をするとローマ行きが空いてると言う

(やった!ローマには前から行ってみたかったんだよな…何だかんだで一度も赴いた事無かったし、今回を機に楽しんぢゃお)

ウキウキと飛行機に乗り込み、チケットに書いてある奥の窓側の席へと座る。

(ラッキー窓側なら空とか眺められるぢゃん♪やったね!)

今のランボの気分は上々だった。
飛行機の手筈を順調に整えた時から、自由の身になり憧れの街ローマへ行くとなり楽しい旅行気分MAXだったのだ。



しかし

世の中そんなに上手く行くものぢゃない

相手がリボーンともなれば尚更の事……


ランボがウキウキしながら窓の外を見ていると

「よぉアホ牛。えらくご機嫌じゃねぇか?」

幼なじみの声が聞こえた。



ん?
聞こえるはずの無い声が、耳のすぐ横から聞こえてきちゃうんですけど・・・

「ぁんだよ、滝汗かいてるじゃねぇか」
ふぅー・・・

「‥‥‥ひっ‥!」

リボーンは首筋に伝う冷や汗を舐めとり、優しく息を吹き掛けた


リリリリリ「リボーン」


「あ?何だアホ牛」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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