家庭教師ヒットマンREBORN!

□快楽主義な殺戮劇場
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自宅に帰る。


ランボは、幼少時の数年間、日本にあるツナの家で暮らしていたが、すぐに一人暮らしを始めた。


大きくなるにつれ、自立心が目覚めたり、違うファミリー等で、本来自分が置かれるべきである立場や居場所を考えての結果だった。




ランボには、3つ家がある。
愛人達の家を含めたら、必要以上に何倍にもあるが、主に自宅として使っている家は、この以下の3つだ。


一つは、アジト近辺に‥‥

一つは、イタリア都市部に‥‥

そして、もう一つは日本に‥‥




何故わざわざ日本に家があるのかは、ファミリーの事情からである。


ボンゴレリングの雷の守護者ランボは、ボンゴレ十代目ボスや幹部からも信頼が厚く、とても愛されていた。

マフィア界では、伝統・実力共に歴史深く、多数のファミリーがお近づきになりたい存在のボンゴレ。

そのファミリーと仲が良いランボは、一つのパイプ役となって、ボビーノとボンゴレを対等に近い確固たる絆を作った。



だからランボにとって、日本での仕事は多い、多分イタリアにいるより、日本に居るほうが多いんじゃないかと言う程に‥‥。




しかし、日本の空気はランボには少々窮屈すぎた様だ。



元々、派手好きのランボは服装も去る事ながら、殺し方も派手だった。

妖淫な光を放つ電撃や、多彩な武器を駆使しての殺しは、一種の芸術になっていた。



だから、依頼者の中にも残虐的に始末した写真を、諸望してくる者も多かった。



しかし、それも什器(じゅうき)を所持していても大した咎めも無い海外の事、ココは日本だ!派手に殺す事も出来ない。

それに、自分の弟‥いや、それ以上に思っているツナの事‥‥一度でも、ボンゴレの前で派手にやってしまうと何かと面倒くさい。



だからランボは、静かに‥そして簡潔に殺しを遂行するのだ。





『あーぁ、たまにはドキドキした瞬間が欲しいよなぁー』


軽い愚痴を零しながら、俺はシャワーに入る。


少し熱めの、温かいお湯が冷えた体を上気させる。


一通り温もった後は、にバラの薫りのボディーソープを付けて、指の間やうなじ迄、丹念に洗い上げる‥‥
次にシャンプーやコンディショナーと、至る所にバラの薫りが詰まったピンクパールの液体で、洗い上げる


華やぐピンクの薫りを漂わせながら、白いバスローブに包まれて冷蔵庫へと向かおうと、リビングの扉を開けた瞬間、思いがけない人物が目に飛び込んできた。



『リボーン、何故ココに?』



自分でも、驚いたわりには酷く冷静に言ってしまった。

きっと、頭の隅で予測していた出来事なのだろう。



『ちゃおっす。随分な物言いだな』



『何でココに居るんだ?』

今だ驚いている俺は、ドアから動けず、バカみたいにもう一度同じ質問をした。
どうせ、どうでも良いふざけたセリフが返ってくるって分かっていたのに


『お前の顔が見たくなったのさ。』



ホラ、やっぱり。


『そのセリフは、あんたの愛人限定にしといてくれ』


『ぢゃあ、お前の肌を舐めたくなった。だ』



『ふざけに来たなら、早々にお帰りを‥‥愛しの愛人達が、あんたの帰りを待ってるよ。』


俺は扉を開けて、殺したいアイツを睨み付ける。


『妬いてるのか?』


『‥‥いい加減つまんない冗談は止めて、さっさと用件を言ってよ、俺も暇じゃないんでね。』


さっさと帰って欲しい俺は、ドアを開けたままリボーンをさらにきつく睨んだ。
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