家庭教師ヒットマンREBORN!

□☆PaiN
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朝。



太陽の光が差し込んで、ランボはうっすらと長い睫毛を動かしながら目を開けた。



視線の先には、普段と違ったリボーンの幼い顔がある。
ずっと、ランボを抱きしめて寝ていたのだろう、絡められた腕はランボが少し動いても簡単には外れようとしない・・・


「ごはん・・・つくらなきゃ・・・」


意地でも外れようとしない腕からスルリと抜けて、シャワーを浴びようとお風呂場へと足を向ける。

(身体・・・カピカピしてて変な感じ・・・後片付けもせずに、そのまま寝ちゃったからな〜)

意識をハッキリさせて見てみると、体もベットも悲惨な事になっててちょっとビックリした・・・。
でも、スヤスヤと気持ちよさそうに眠るリボーンの幼い顔を見ていると、乾いて妙な感触になってしまった肌も、ズキズキ痛む身体も、まんざら悪くないなんて思ってしまう。

(でも、やっぱ気持ち悪いからシャワーシャワー・・・)


シャワーを浴びながら、今朝の献立を考える・・・





ふと・・・微かに曲の流れる音が聞こえる、聞きなれた曲調に声・・・体を綺麗に流し終えると、バスローブを軽く羽織ってリビングの戸を開けた


そこにはハイビスカスとローズヒップの香りを放つハーブティーを飲みながら、ジョン・レノンのレコードを聞いていたリボーンが居た。





「おはようリボーン」


「あぁ、身体大丈夫か?」


「うん、結構平気♪まっ、ランボさんはそんなひ弱くないよ」



「ふっ、そうか・・・」




本当は、まだズキズキ痛いけど、リボーンの顔見たら吹っ飛んじゃった!今日も仕事だし、いつまでもメソメソ言うのはイヤだったから、ちょっとだけガ・マ・ン♪







「朝食作るねv」



「あぁ」




ランボはキッチンに向かい手早く調理を始めた、テキパキと一品一品出来ていく速さに毎度リボーンは関心させられていた。




「すげーな、毎度関心させられる・・・」



マジマジと見ていたら、ランボは頬を軽く染めて最後のデザートに取り掛かった。




「基本を覚えれば結構簡単だよ、それにツナママの指
導が良かったしね。」





ランボは15歳になるまで、ずっとツナの家で居候をしていた、幼いながらに気をつかったのか、小学校に入る時にはツナママの手伝いを積極的にしていた。



それで身についたのが、ツナママに匹敵するほどの主婦業!いや…ランボ自身、もっと気に入られようと一人でテレビや雑誌等で研究した裏技を含めたら、それ以上かもしれない





「いつでも俺ん所に嫁に来れるなv」



思っていた事をついつい口にだしてしまったら、ランボは先程以上に顔を真っ赤にさせて口をパクパクさせた。




「な・・・にを急に!!」




今思えば、なんでこんなに一緒にいるのに同棲してなかったのか不思議な位である、お互いそんな話題が出なかったし、極自然にいつも一緒だったから気づかなかっただけで・・・




「明日から、俺ん所に来いよ!空いてる部屋も或事だし!」



「でででででも、そんな急に・・・」



「家賃も含め生活費は全部俺が出すし!な?」



「いや、そんな事させないよ!俺だってプライドがあるんだ、家賃もろもろ折半だ!!」



「よし決まり♪今日から此処が俺とお前の城だ♪♪」



「あっ・・・・・ふっ、やれやれしょうがないなー」



そんな事を言いながらも、ついつい顔が綻んでしまう、きっとこんな無邪気な顔を見れるのは世界で俺一人なんだろうと思ったら、しょうがないんだろう。







「さぁ、朝食だよ。」





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__懺悔__


リボーンを、いつお風呂に入れさせようと考えていたけど、とうとう出来なかった・・・。
きっとリボーンはカピカピじゃないんだ!
ランボは淫乱さん(オイオイ)だから一人めっちゃカピカピになってしまったんだよ・・・きっとね。(汗)
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