家庭教師ヒットマンREBORN!
□☆依存症候群
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「可愛いね、リボーン」
キスしたせいで、リボーンの流した涙が俺の頬についた。
その涙を、血に濡れた手で掬いペロリとなめとった…
口に広がる しょっぱい鉄の味に かるく眉間をよせて、リボーンを見上げた。
リボーンは顔を歪ませながら、何も言わずにうつ向く…
そのションボリとした様子が、あまりにも不釣り合いで、俺は短く笑ってしまった。
くすっ
「ぁ、っく……ってーなぁクソ!」
笑うと傷口がズキリズキリと猛烈な痛みと熱を発した
「なぁリボーン」
傷口から容赦なく溢れ出る温かい自分の血液を見て、もう先が無い事を痛感する
「俺はずっと、あんたのそーいう顔が見たかったんだよ」
「ランボ!」
リボーンの震える顔に、真っ赤な手を添え、優しくあやすように撫でる
「素直じゃないあんたの本当の姿が、ずっと見たかったんだぁ・・・」
「俺は…俺は……」
温かい血液とは反対に、どんどん熱を失い冷たくなっていく俺の手を上から掴み
情けない程に弱った顔をしたリボーンを、ランボは伝う汗とは対照的に柔らかい微笑を浮かべたままだった。
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