BLEACH

□子供時間
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突然だが、涅マユリが子供になった。



一人研究室に篭り、とある実験の最中うっかりミスを犯してしまい、煙幕が晴れた頃にはすでに肉体のみ子供化していたのだと言う・・・

幸いな事に、霊力も中身も頭脳も変わる事なく、本人以外の強い希望で実験による後始末諸々を自己で解決せよ――と下された。

とにもかくにも、日番谷に続く子供隊長は今日も責務に専念する・・・・事などなく、十番隊隊舎に遊びに着ていた


【子供時間】




「で、何の用だ涅」
机に向かってガリガリ書類を書き上げながら、怒りマークを浮かべる日番谷
「いやなに、美味しい茶菓子が有ると聞いてネ、ご馳走に来たのだヨ」
「あっ、あれの事かしら〜ちょっと待ってて下さいね〜」
涅がソファーにドカリと座ると、何を思い出したのか乱菊は「休憩休憩」と言いながら、溜め込んだ書類をそのままに、いそいそと部屋から出ていった

「松本ー!!」
日番谷の怒声が響く、鼻歌まじりに出ていった乱菊にはもう聞こえて無いんだろう、静けさだけが残る
「まあまあ、茶菓子の一つや二つ良いじゃないかネ」
「おい、それは自分の部下にも言えんのか?」
「ネムの事かネ?あれは私の娘だヨ、そんな事するわけないじゃないか」サラッと言いのけた涅に頭痛を感じながら、諦めた日番谷は机にかじりついた
(そうだ、コイツはそういう奴だよな!見た目が変わっても中身は一緒なんだ)
何も反応を示さなくなったのを見て、涅は退屈そうにソファーへ体を横たえる。

うつら、うつら。
普段からあまり浴びる事のない窓から入る日の暖かい光に、うっかり目を閉じ睡魔に拐われてしまう

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