BLEACH

□☆一目惚れ
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技術開発局

それは、十二番隊隊長・浦原 喜助が局長を務める戸魂界随一の奇妙な研究施設
人は其処に悪魔や怪物が居ると噂する。
ある人は、局長である浦原喜助も魔物の類ではないのか、と論ずる者も…少なくはない。
しかし本人は気にせず、そんな噂話よりも研究研究実験と、没頭しまくっている
浦原いわく「言いたいヤツは言わせておけ」だ。

しかし、放置していたツケが回ってきたのか良くない自体が起こってしまった。
それは…ただでさえ出来たばかりで人数の少ない技術開発局員が、胃痛や精神病を訴え入院したり、酷い時など辞めたりと…どんどん減員したからだ


浦原は権力を活用し人員を集めたが、それは付け焼き刃しかならず、決して局員が増える事は無かった…
人数が少ないと、本格的な研究が雑務をはさんで思う様に進まない…
手をこまねいてる中、1通の封書が浦原の元へと届いた…。

差し出しの名は…

―五番隊三席
――涅 マユリ

「知らない名前だな…最近入隊したんすかねー。何でまた別隊の人が…?」
手紙の中を読んでみる、なんとそれは志願書だった。
正直、浦原は驚愕した
人だけでは無く動物さえも避けて通る技術開発局に、志願する等有り得なかった

しかし同時に興味が湧いた。
周囲がこの局を何と噂しているのか、半強制的に集員している時に知っていたから、その事を知りながらも移籍までして入りたいなど、どんなヤツなのか非常に興味が湧いたのだ。

移籍はそう難しい事ではない、移籍志願者本人の強い意思が表記された"物"と、現隊長そして移籍先隊長の了承承諾の元、総隊長に提示・承諾=完了となる。
「ぢゃ早速、藍染さん所に行きますかねー」



しかし、事は素直に運ばなかった。
「えーなんでッスかぁー」「彼はうちにとっても必要な存在なんだよ。大事な三席だしね」
「でもこうして、うちに来たいって書いてあるんッスよー」
「何かの誤解じゃないかな、僕が本人に確かめよう。そうだ、今人手不足なんだってね、僕の隊から代わりに数人そちらへ行かせるよ」


・・・
有無を言わさず巻かされてしまった。
「怪しいッスねぇ・・・」
納得出来ず怪しい雰囲気を感じながらも、今回は大人しく局に帰ろうと五番隊の廊下を静かに歩いていた。
ふと。
廊下の奥にある物置部屋から微かに声が聞こえる、そろっと近寄ってみると穏やかでない怒鳴り声…
喧嘩ですかねぇ――


いつもなら決して関わろうとしないが、藍染に移籍を断れ不機嫌な浦原はやつあたり目的で声がする物置部屋の扉をあける。

部屋に居た人数は6人
一人を壁に押し付け、五人の男達がとり囲んでいた
「なーにしてんッスかぁー」
直ぐ様状況は理解したものの、相手を少し煽るように言った。
「あっ!」「あ、すいません!」「浦原隊長!」「失礼します」「うあぁぁあああ!!」
囲んでいた5人は浦原を見るなり、脱兎の如く逃げていってしまった。
手応えさえみじんに感じさせず、呆気にとられる...
やれやれ、やつあたりさえも出来やしない――
「しょーがないッスね・・・あっ、大丈夫ッスか?」
黙って消えても良かったが、一応と囲まれていた人に声をかける
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