家庭教師ヒットマンREBORN!

□お願い…2
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視線を感じる。

それは心地よくてむず痒い、じれったい程の恋心

むず痒いと感じるのは、そいつの全てが俺に向けられているから・・・
心地良いと感じるのは、下らないプライドが素直な気持を邪魔するから・・・



素直になれない長い長い時間が、じわじわとあいつを壊していくとも知らずに



【お願い…】

ランボが消えた。

それは突然の出来事で、ボンゴレリングが送られてきたり、ボヴィーノに手紙が残されたりと、この世界では珍しく無い簡潔とした、薄情な裏切り行為だった

しかし情に厚く、特別優秀で優しい彼の行動が信じられず、文面通り受け止められなかった。

リボーンも組織の裏で、いくら捜索しても見つける事の出来なかった碧色した睛の彼は、数年経ってヒョッコリ現れた


そしていきなり殺してくれと懇願してきた・・・



正直訳が分からない。
確かに数年前までこいつは全身で俺に恋をしていたはずだ。愛や恋なんて言葉が生温く感じる程・・・なのに
「殺してくれ」と、笑顔を浮かべ涙する・・・


馬鹿か、こいつは
「断る」
当然だ。
何故、長年…それこそ赤子の時から愛した者を殺さなけりゃならないんだ。
完全な両思いなんだぞ!
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