家庭教師ヒットマンREBORN!

□禁断の果実
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「何だ、俺を知らずに着たのか?綱吉め……」


男は何を考えてるのか、俺の側まで来ては品定する目を向け、猥しげに口許を歪めた


「…?」

「良い顔だな…奥へ案内しよう」

「ちょ、待ってよ!あんたは一体…」


男は目を弓のように細め

「俺はリボーンだぞ、ランボ」

暗い奥の闇へと同化していった。



「リボーン……なんで、なんでランボさんの名前を…?」

ランボは小さな疑問を小さな声で呟いて、リボーンの後を追い暗闇へと走りだした――





―リボーンの後を付いて行く…、まるでお化け屋敷に来たみたいにランボは内心ビクビクしていた。
元々暗闇も苦痛も化物も苦手なランボ、でもリボーンに気取られぬよう、必死で平静を装っていた



突然…ぬぅ…っと、背後から手が伸びランボを抱き締めた

「っ!?∵ж*↓!♂?」

バッと 勢いよく振り返り
肩に乗せられた顔を見ると、そこには先ほど前を通っていたリボーンだった。

「お前の名前は有名だからな…知らないのか?何て噂されているか…」

噂?…な、なに?

「幼稚で、泣き虫…牛柄趣味の天界の牡…」

ガガーーーン!!!


「そ…、そこまで言わなくても…」

「…セラフの12翼は気品と慈愛に満ち、才色兼備の持ち主だと…ちと誉めすぎだと思ったが、そーでもねーかもな。…確かに美人だ」
腰に回された手は力が強くなり、二人の距離がゼロになる。

「お前が欲しい」

「何故?」

ランボはきつく抱きしめられながらもリボーンの暗い瞳を覗き見る。心を見須かすかのように

「性欲だ…地獄は清浄な天界と違いカオスに溢れてるからな…欲望が増大するんだぞ」

-性欲-その言葉を聞いた瞬間、きつく抱きしめられていた体に少し力を入れてスルリと器用にリボーンから抜け出る

「気持ち悪い…」

天使であるランボは当然嫌悪し、リボーンをまるで汚い物でもみるかのように睨みつけた
「天使でもセックスはするだろう?お前はまだチェリーかよ…」

「馬鹿にするな!汚れない清浄だからこそのセラフなんだ!そんな気持ちわるいことなんて…しない!!」

「これはまたストイックを通り越して潔癖野郎か…」

馬鹿にしたように笑うリボーンを見て、ランボは酷く情けない気分になった。

所詮は住む世界が違うのだ、汚物と光は共に居れない、居てはいけない。

ランボは天界に帰るため走り出していた

建物の中では翼は広げられない、だからランボは出口を目指して迷路のような道を無我夢中で走った。

早く帰らなければ、自分が消えてしまう気がしたから…



「よぉ、随分急いでるじゃねーか」


かくんっ、と体が引っ張られる。
振り向かなくても分かる、出会ってばかりの男だけど、妙に気に止めてしまう彼の事


「リボーン」


俺は焦っているのだろう、リボーンがチェスを楽しんでいるような悪戯な笑みを俺に向けているから…きっと、余程面白い顔をしているんだ


「帰るなら、忘れ物を受け取ってからだ」



頬から首筋に流れる汗を指の腹で、撫でるようにぬぐいながら、耳の後ろに手を回しランボの唇へと渇いた唇が覆い被さる。

「ん・・・ぅん・・」

侵入してくる生き物のような舌に硬直してしまったランボの弾力ある舌は、反応出来ずになぶられ絡め吸い付くされていった。

「はぁん・・・ゃ・・んぅ」

唇が離れた頃には、リボーンの渇いた唇は潤い、ランボは荒い吐息を溢しながら初めての経験にどう反応していいか分からず、顔を赤らめ息を落ち着かせていれば気を取り戻し、弱弱しくリボーンから再び離れ距離をとった。


「良い反応だな…気持ちよかったのか?」


ランボは悔しかった。

初めて他人に馬鹿にされたのだ。

自分が嫌悪したやり方で、不覚にも感じてしまった・・・。


そして感じてしまった・・・体のしんからウズく衝動を、この男に……


ガラガラと砕ける音が、自分の脳の中から聞こえてくる。

ランボは自分の中から潔癖とまで言われたセラフと言う純真純潔の全てをリボーンに崩されてしまった。

そして、塗り変えるように性欲と言う、まだほんの些細な…しかしランボにとっては重大な、卑猥な欲求を生み出してしまった。


だから、リボーンの2度目の唇も甘受し悪魔独特の舌から喉奥に侵入されたカプセルにも気付く事なく、甘い欲に流されてしまった。





とろけきり、力が抜け、カプセルの威力によって意識までも無くなったランボの肢体をリボーンは、頑丈に閉鎖されたベットしかない一室へと横たえ幾重の強固な鍵をした。



「さぁ、後は天界か…」


ランボを天界から引き剥がす為、ランボを手にいれる為、どうしかけたものか…



リボーンは美し過ぎる悪魔の微笑を浮かべ、ランボが眠る部屋を後にした。



end.

この後、ランボを巡って色々あるんだと思うんだけど、力尽きた…。長い間お待たせして申し訳ありませんでした〜もしかしたら、もう忘れてしまっているかもしれませんね…(ネガ)


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