ユウヒナ
□第一話『それでもわたしは』
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制服に着替えたわたしは身支度を整え、洗濯機を回す。
そして朝ご飯の準備に取り掛かった。
今日の朝ご飯はハムと卵のサンドウィッチ。
それとヨーグルトと特製サラダ。
ちゃんと栄養を考えて作ってるつもりだ。
そしておぼんに朝食を乗せ妹の部屋へ向かった。
「・・・」
妹はまだ寝ていた。
起こしてしまわぬよう、机の上にそっと置く。
「・・・いってらっしゃい」
寝ているはずの妹の声が聞こえた。
・・・わたしは妹が起きているかも確認せず早足で部屋を出た。
「おはようお母さん、お父さん」
お弁当もつめ、最後に二人の写真に語り掛ける。
二人はいつでも優しく笑いかけてくれる。
「じゃぁ、学校に行ってくるね!」
わたしはバックを持った。
「今日もわたしがいない間、アイツのこと守ってあげて」
わたしは二人にヨロシクと伝え家を出た。
学校では仲の良いクラスメイトとお昼を共にする。
今日はわたしが友達の分もお弁当を作る約束だった。
「わぁ、うまそう♪」
彼女は蓋を開けるなり目を輝かせる。
「今日はサンドウィッチだよ」
「午後も頑張れる気がするー!」
彼女が喜んでくれて嬉しかった。