丸井ブン太
□お前専用の、甘いお菓子。
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『わあ、おいしそう!!』
「天才的だろい?」
『うん!すごいすごい!!ブンちゃんは天才だよ!!』
「へへ。」
『でも、二人だけじゃ食べられないよ。弟君たちにもあげるんだよね?ブンちゃん一人では食べないよね!?』
「食べねーよ!…まあ、あいつらにもあげるぜ。」
そう言って、ブンちゃんはケーキをきれいに切り分ける。
今日は休日で、今はブンちゃんの両親は家にいない。二人で買い物に出かけている。
私は、ブンちゃんの家に遊びに来ていた。
私とブンちゃんは付き合っている。
ブンちゃんと名前で呼ぶのはまだ恥ずかしいけど、名字で呼ぶと、「俺の彼女なんだから。」と叱られる。
「じゃ、これ、あいつらにあげてくる。」
『うん。』
そう言うと、二人分のケーキを持って部屋を出ていった。
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