第一弾<book>
□カトレア【ユキウサギ様】
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いつもと変わらぬ日常、変わらぬ景色
目線はいつも同じ方向
金色の髪を眺めながら、ギルドのテーブルに肘を付き溜め息を一つ
後ろ姿から楽しそうに、話しを弾ませる様子が伺える
そこへ何時ものように、本当、毎度…
毎度、毎度毎度
いつもと変わらず、桜色の髪が無遠慮に視界に割り込む
ちっ…
面白く、ねぇ
ガタンと席をたち、ツカツカとその目線の先へ向かう
「よぉ。ルーシィ」
「グレイ」
いつもの笑顔で顔をこちらへ向ける
なんて言うか…それだけでさっきのイライラが収まるから不思議だ
でねでね!…とまた正面に向き直り少し興奮した感じでミラジェーンに話を始める
ナツとルーシィを挟むように座る
合間にコーヒーを頼み、綺麗な声色に耳を傾ける
「それでっ、その時の台詞がすっごく、素敵だったの。私もそんなふうに言われたら…」
新しい小説について頬を紅潮させ説明する姿が、愛らしくて思わず口元が緩みそうになる