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□油断しちゃいますた☆
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「・・・と、連絡事項はこの位だ。では、油断せずに行こう!」

「「「「「はい!」」」」」


・・・・ハァ〜・・・。いつ見てもカッコ良いですなぁ。我がテニス部の部長は・・・。

そんな感じで見とれてたら、


「何ボ〜ッとしてんスか、先輩。マネージャーの仕事は?」


テニスラケットで頭を小突かれた(汗

こんな事するのはテニス部の中で1人しかいない。


「何するのよ、リョーマ君」

「何って・・・別に何も?それより手塚部長がお呼びっスよ」

「ん?何の用事?」

「さぁ・・・?」


首を傾げるリョーマ君。本当に知らなそうだ。

思い当たる節は・・・・・無いなぁ・・・。
ま、いっか。


「とりあえず行ってみよう」

「行ってらっしゃ〜い」


と、言ったはいいモノの・・・。


「部長、ドコ?」


部室、コート、教室・・・探したけど見つからない!

え?何?リョーマ君ウソついた?
でも、そんなことしない、よね・・・。


「手塚部長〜?どこですかぁ〜?」


仕方なくもう一回校内を探し回る。理科室、音楽室、家庭科室・・・
んで、最終的に行き着いたのが『生徒会室』


「し、失礼しま〜す・・・」


・・・返事が無い。ここにもいないのかなぁ?とりあえず生徒会室の中へ入ってみる。


「手塚部長〜?」

『呼んだか?』

「きゃぁぁあッ」


いきなり物陰から現れた部長。


「おぉ、驚かさないでください!」

『・・・すまない』

すご〜く悲しそうな顔をされた。・・・でも、やっぱりそんな顔でもカッコ良い。

!イカンイカン、不謹慎だぞあたし!!


『・・・どうかしたか?』


ッ!どUp!近い!近いよ手塚部長!


「いえ何も・・・」


そう言って顔を背けようとしたら、

 グイッ

耳の下に手を当てられ頭部が動かせない状態に・・・ってえぇ!?


「ぶ、ちょう・・・・?」


フツーに考えたらコレはいわる・・・・・・『チュー』の体勢ですよね?
え?でも、ない!部長に限ってナイ!絶対ない!してくれたら嬉しいけど////・・・あぁでもでも!・・・・・・

・・・みたいな妄想をしてしまう。


『・・・・・・。』

「・・・・・・部長?」

『・・・・・・・くれ・・・』

「ふぇ?」

『部長は、やめてくれ・・・』


そ、それはもしや・・・キャー!キタキタキターッ!
呼び捨て?さん付け?先輩?でもまぁ、先輩か・・・。


「国光先輩?」

『・・・・・・っ』


およ?部長の顔がほんのり赤くなってるよぉな・・・?照れてる、ワケないか。
じゃぁなんで・・・?なんかさっきから眉間に皺がよせっぱなしだし。具合が悪い・・・とか?
それだったら大変じゃん!


「国光先輩!?大丈夫ですか!!?」

『・・・・・・・・・・・・』


 チュウ


「・・・・・・え?」

『!・・・すまない』


思考がフリーズ。今のって・・・キス!!?


「え、ちょ、本当に大丈夫ですか!?」

『乾に・・・・』

「は?」

『乾に・・・飲まされたんだ・・・』


乾先輩に飲まされた=乾汁!
部長を倒す威力の飲み物作るとは・・・さすが乾先輩・・・。


『媚薬を・・・』

「え?媚薬?!」

『普通のスポーツドリンクだと言われて飲んでみたんだが・・・』

「えぇえっ!」

『お前は何しにここへ・・・?』

「手塚b・・・じゃなかった、国光先輩が呼んだんじゃないんですか?」

『呼んで・・・ない・・・』

「じゃぁ、誰が・・・!」


ふっと、リョーマ君の顔が浮かんだ。そう言えば、手塚部長が呼んでるって言ったのはリョーマ君だよね?な、何で・・・。


「とにかく部活に行って、解毒剤でも作ってもらいましょうよ」

『無理だ・・・』

「え、な・・・・・・あ」

『・・・・・・』


き、気づいてしまった・・・国光先輩のソソり立つソレに。


『だから・・・』

「・・・////」

『お前だけ、先に行っててくれないか?』

「・・・・はい」


なるべく手塚先輩の顔を見ないように下を向きながら生徒会室からでようとした。
・・・けど。


「あ・・・」


これ・・・これは・・・鍵が閉まってる!

 ガチャ、ガチャガチャ


「あ、かな・・・」

『どうした?』

「あ、えと、鍵が閉まってて・・・」
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