萌尽きた物
□めいる*(十万御礼二位現代佐政)
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『To:佐助
Sub:伊達ちゃんへ。
本文:
伊達ちゃんってさぁ、結構Mだよね。イジメられんの好きだしさぁ。今度、羞恥プレイでもやってみる?』
――羞恥プレイ。
一体、どの口が云うのか!
今まで散々な事をしてきたじゃねーか!
玩具を突っ込まれたまま、街を歩かされたり、電車の中でチカンまがいに本番も何度かやった。
(ほら、伊達ちゃん。ちゃんと歩かないと…ね?)
(気持ちイイのは分かるけどさぁ、そんな顔してちゃダメだって)
(ふふ、いやらしい顔だね…。でもさあ、電車の中だし。声出しちゃマズイよね)
他にも色々やった。
なのに。
なのにだ!
一体、どの口がそれを云うのか!
政宗の手の中で、携帯がミシミシと悲鳴を立てる。
「!」
再び振動が起こり、携帯は故障寸前で解放された。
『To:佐助
Sub:伊達ちゃんへ。
本文:
そういえば、コスプレとかって試した事ないよね。今度やってみよっか。やっぱり王道で、メイド?アレ?ご奉仕するのって伊達ちゃん?それともオレ様?(笑)』
「……ヤロ!」
自分が着るのはまっぴらゴメンだが、アイツに着られるのも嫌だ。
絶対、良からぬ事をしでかす。
『奉仕』なんてウソッパチで、いつもどおりの言葉責めと云う名の羞恥行為のオンパレードだ。
(ほら、ココ。いやらしくひくついてるよ。指より太いの欲しいんじゃない?)
(可愛くオネダリしてみせてよ。何処に何が欲しいの?…ネェ?)
思考が止まらない。まるで、堰を切ったように、佐助の言葉が政宗の脳裏を支配し体を火照らせる。
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