萌尽きた物

□どうして*(十万御礼黒小政)
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《なんでこーなったんだ?》
政宗は思う。

四肢を、両手両足を麻縄で後ろに拘束され、衣服は半ば着けたまま。
ぼんやり考えていると、頭から水を掛けられた。
「―――…っぷ…はっ!」
一瞬の息苦しさ。視界の遮断。
ぶるりと頭を震わせて水を払い、目の前の男を見上げた。
「少しは状況が把握出来ましたか?」
「…小十郎」


《なんでこーなったんだっけ?》

覚束ない頭で政宗は出来事を振り返った。


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