キリリク

□サマーデイト!(フリリク)
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「夏祭りがあるらしいでござる。是非、ご一緒に行きたい」
―と、真田幸村が口にしてからすぐ、本当にすぐの事だった。




米沢城の離れ、とある客室に片倉小十郎と猿飛佐助は居た。
二人は此処にいる理由をよぉく分かっていた。
「あの…片倉さん?…ごめんなさいね、ウチの子が…」
佐助が恐る恐る小十郎に話し掛けると、小十郎は呻きにも似た溜息を吐きつつ、
「いや……テメェが悪いワケじゃねえだろ…」
むしろ悪いのは此処に二人を呼び出した張本人だと、小十郎は言い、その言葉に佐助は言い返しもせず、笑うだけだった。



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