モノオキ

□ココロキミ二ササグ
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『いなくても平気、と?』
『あぁ、いなくても平気だ。――でもな…。
カンペキにいなくなっちまったらワカンねぇなぁ…』
二つの身体、二つの思考。
でも、今だけは――。
熱い身体の重みを心地よく感じながら、政宗は囁く様に言った。

『―――…いなくなっちまったら死んじまうかもな。あぁ、もちろん自然死でな』
後追いなんてしてやんねぇよ、と笑えば、『政宗殿らしい』と幸村も笑った。


バッカ。これじゃまるで、心中じゃねえか。



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