モノオキ

□*恩返し
1ページ/5ページ

自分の中に熱い楔が打ち込まれている。
「…っく。…ぁあ」
男は後ろから政宗を抱え込むと、腰を大きく揺すった。
「…アッ!あぁ…ふぅ」
接合部からは粘着質な、どちらの体液とも云えない音がしている。
耳を塞ぎたくとも、男はそれを許さなかった。
現実を拒絶する様、政宗は視界を閉じる前、着物から腕が抜け出していくサマがみえた。

――どうしてこんな事に。

政宗は固く目を瞑り、敷布を握り締め耐えていた。



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ