モノオキ

□影法師(600hit御礼文)
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秋の景色は何処か淋しい。
胸を締め付けられる様な、そんな気持ちにさせる。
何時から自分はこんなになってしまったのか。


「――政宗殿」
振り返ると、幸村がいた。「あんまり秋風に当たってますと、風邪を召されまする」
「…どうしてここが?」
「政宗殿が教えて下さったのでは無いですか。」
『さあ』と、言って幸村は手を差し出した。
余りにも素直に差し出された手に少しだけ、戸惑った。

この手を掴んでしまったら、きっと離れられなくなる。

俺は幸村無しじゃ――。
「政宗殿」
再び幸村が声を掛けてくる。穏やかな笑みを浮かべて
「某は何処へも行きませぬ。政宗殿とずっと共に歩んで行くでござる」

秋の風が 頬を撫でた。

『それに、ほら』といって幸村は指差した。

そこには、俺と幸村の重なった影が――。




「政宗殿の影法師は、某の傍から離れたくないみたいでござるよ」






《影法師》とゆー曲を聞いて思いついたお話。
ありがたや600Hit!!!
これからも、FireWorksをよろしくお願い致します!
月凪 海

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