頂物・捧物
□猫恋ひ*(相互記念)
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自分の下で隻眼の青年が喘ぐ。自分に下肢を穿たれ、背を弓なりして甘く甲高い声を上げる。
首には緋色の布、己の鉢巻き。
「政宗…殿…っ」
幸村は喉の奥から名を呼ぶ。
『マサムネ…?っん…それがコイツの名か?』
青年が幸村を見上げた。
艶めかしく、欲を煽る眼。
幸村の下で喘ぐ《政宗》と呼ばれた青年。
姿、成りは人の形をしているが、その身は『人』ではない。
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