生徒会の日常生活

□議題2:『…もしかして手加減してるのかな?』
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―放課後―






生徒会メンバーは揃って生徒会室にいた






日「ほんとにやっちゃいましたね」






笹「…そうだな」






鈴童の思いつきで始まってしまった《イベント》のせいで生徒会メンバーを取り巻く空気は重々しかった






心「でも本気にしてる人っているわけ?

これ、チェンメ並にうさん臭いわよ」






今朝、配られたプリントを見直した






寒「ってかやたら顔文字使ってるけど鈴童先生ってメールじゃキャラ変わるタイプか?」






零「うーん…分かんないっ!

でも本気にしてる人なら心当たりあるよぉ〜」






心「マジですか」





渚「あ、俺も心当たりあるな」





梓「そんな兄さんまで…そして堂々とマンガ読むな」





「分かった分かった」と言いながらマンガを閉じた

ちなみに読んでたのは『日〇』






渚「もうそろそろじゃね?」






その言葉と同時に物凄い勢いで廊下を走っている音が聞こえてきた






梓「…様子見ないとダメよね?」






しぶしぶ生徒会メンバーは廊下に出た








フハハハハッ!!

剣道部の部室環境の整備申請のため《ゲーム》を提示させてもらう!!

ルールは剣道部主将である俺を倒すことだ!!」






と竹刀を振り回しながら走って来ていた







渚・梓「「いやもっと普通に来いよ!!」」







剣道部主将:刻笠 つかさ -トキガサ ツカサ- 2年


2年生でありながら剣道部主将を務める実力者

だが思い至ったら即実行で考えない
一言で言うと猪突猛進






渚と梓のツッコミを無視して刻笠は生徒会室まで突っ込もうとしていた







心「えぇ!?ちょっとどうすんのよ!!」






零「だいじょーぶっ!!


アズりん!ボールペン借りるよ♪」






梓「え?」






鬼灯の行動が理解できない梓は呆然としていた

そんな梓にはお構いなしに鬼灯は梓の胸ポケットに刺さっていたボールペンを引き抜いた





刻「覚悟っ!!」






刻笠は立ち向かってきた鬼灯に対して容赦なく竹刀を振り下ろした







零「…もしかして手加減してるのかな?」






振り下ろされた竹刀を簡単に避け、刻笠の足を引っ掛けた






刻「しまっ…!!」





だが刻笠が気づいたときには遅くけい動脈にボールペンが当てがわれていた


ご丁寧に芯まで出して






零「まぁ、別に刻笠くんが強いのは分かるんだけどねッ


ただこんなんでも先輩だから敬語は使わなきゃダメだよっ!」






にっこりと笑いながら言った鬼灯に刻笠はやっと冷静になった






刻「スイマセン;

なんか色々と…」







渚「ああもういいから部活に戻れ


あと『フハハハハッ!!!』はやめといたほうがいいぞ」






笹「それと刻笠はまず考えることを覚えろよな」







そうやって刻笠はその場を立ち去った







寒「にしてもほんとに来るなんてな…

しかもこんなのが続いたら…」






日「身が持たないですね…

でも鬼灯先輩カッコよかったですよ!!」






零「そんなことないよ〜

でも日和に言われると嬉しいよ♪」






その瞬間だった







梓「っ…!!」






小さな悲鳴とともに梓の体は瞬間的に浮き、壁に体を叩きつけられた






心「梓ッ!!」






その光景に全員が凍りついた







壁にたたき付けられた梓の右肩の方には矢が射ぬかれていたのだから


矢は梓のシャツだけを貫き見事に壁に突き刺さっている






そんな梓は矢を射ぬいた本人を見据えて言った







梓「廊下で弓を引くだなんて何を考えているんですか



榊原先輩」






そう呼ばれた男子生徒はただただ冷たく微笑んでいた







end

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