星蘭の詩(ウタ)― 詩 ―

□Knight― 純白の堕天使 ― の詩
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Dear… (フィア)



誰かを守りたいと願い

力がないと嘆いたあの日 俺の運命変えた

決して楽な道じゃないと俺は知っていた

それでも俺は進むと決めた

弱かった俺は何度くじけそうになっただろう

逃げることはきっと簡単だった

それでも逃げなかったのは自分が決めた道だから

諦めない 諦めたくない まっすぐ進む

ぶれない覚悟 消えない記憶が

俺を強くするから

逃げないよ 俺は

逃げたらもう何も守れない

この身を犠牲にしても守り抜きたいものがある

その笑顔を 温もりを 守れないのなら

俺がここに居る理由はない









望んでもよかったはず

でも俺は違う道を選んだ

弱かった過去の俺を消し去ってしまいたい

叶わない願いだけど 捨てることができない願い

何度もあの日の悪夢が頭の中で復唱(リフレイン)され

怯え 震え 何度も 涙こらえる

それでもここまで来れたのは仲間がいたから、かな

伝えたい 伝えられない 言葉にならない

高すぎるプライド 素直じゃない口が

俺を不愛想にする

わかってくれよ 俺は

本当の気持ち隠す天才だって

この仮面の裏に隠れた本当の気持ちに気づいて

ちゃんと思ってんだよ『ありがとう』とかさ

照れくさいから絶対口に出しはしないけど







背中あわせに立つ相棒

不安げに俺を見つめる親友

俺の名を呼ぶ…大事な家族

全部全部、俺の手で…守って見せる





死なないよ 俺は

死んだらもう何も守れない

この身を滅ぼそうとも守りたいとは思うけれど

出来ることなら永久に俺もそばに居たいと願うのは我儘かな…





(Dear my partner)

背中合わせのお前に

(Dear my best friend)

俺を見つめてるお前に

(Dear my family)

俺の名を呼ぶお前に

伝える 伝えるよ


……アリガトウ


らしくないって?余計な御世話だ




格好、付けさせてくれよ 

最期まで、“俺らしく”生意気な笑顔浮かべてそう言うのが精いっぱいな俺は

まだまだ弱いんだろう、な?



逃げないよ 俺は

すべてを受け入れる

余裕の笑み浮かべて 最期まで“男らしく”

ほら、そんな顔してんなよ

笑えよ、いつもみたいに

俺はその笑顔のために生きた

後悔はしない でも

一つだけ、叶うなら……
















Knight― 純白の堕天使 ―より、フィアの詩でした。

ラストシーンのイメージかな。と思いつつ、授業中だったか、生徒会の仕事中に思いついた奴。

もちろん

partner=シスト

best friend=アル

family=ルカ

ラストシーンをイメージしてもらえるようなしにしたかった。

ラストシーンのフィアの心情を描きたかった。そんな詩です




 
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