めいん(NL side)

□君と夢と桜と   後編<未来>
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窓から差し込む光にうっすらと目を開ける。



バイト無断欠勤しちゃった…



カラダを起こしてベッドにどこもぶつかる事なく手をつけれたのに驚いてそちらを見る。



こんな狭いベッド、少し動くだけで彼の、未来くんの体温を感じたのに



手をついたシーツは当たり前のように冷たい。



シャワーにでも入っているのだろうか、少しの音でも拾えるように耳に集中しながら部屋を見渡す。



けど、聞こえてくるのは窓の外のから自転車のブレーキ音や自動車のエンジン音といった騒音ばかり。



ベッドから下りて玄関に行くと桜の花びらがついた靴は無く、新聞受けから転がり落ちた鍵が一つ。



冷蔵庫の上に置いてある鏡が私を映した。



確かに彼はここにいた、という証が目に入る。



桜の花びらのような跡がついたカラダの背後に、彼のパーカーが窓辺に掛かっていた。





END
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