みはえる
□君は皆に優しいんだね
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メールも電話も一つもない。
久しぶりに泣いたから、腫れたマブタでバイト先へ向かった。
娘々で、彼と出会った。
S.M.Sのメンバーと飲み会で来てたミシェルと出合った。
出合ってから、彼と付き合うようになるのまでそう時間はかからなかった。
「おはよう!」
「あ!今日、S.M.Sの飲み会なんだって!」
なんてタイミングなのだろう。
同じころにバイトを始めた、ランカとナナセは今では親友。
二人ともミシェルは知っているけど、
私はミシェルとの関係を誰にも明かしていない。
「ランカあああ!来たぞおおお!」
「「「いらっしゃいませ!」」」
会いたくない。
会いたいけど、今は、今日は、こんな形で会いたくなかった・・・。
「よう!元気だったか!」
「アルト!うん!元気だよ!アルトは?」
「おう!って、お前、男出来たのか?」
「へ?」
ほら、そこ!
って、アルトが指差したところには赤い痕。
ああ・・・。
「俺、先帰るぞ!今日は、入ってくんなよ?」
「おま、またか、ミシェル!」
その一言が何を意味するか、私は理解した。
ミシェルは、皆に優しいんだ。
私にだけ、な、訳がない。