ヘタリア

□お財布
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私とアーサーは会社帰りに、一緒に晩御飯の買い出しに出かけた。
今日の夜はお家デートだ!
私は完全に浮かれていた。
しかし、いざレジでお会計をという時で私は重大なことに気がつくのだった…。
財布、忘れた…!
「す、すみません…」
私が店員さんに謝り、カゴの中の商品を戻そうとしたその時。

「どうした?財布忘れたんだったら言ってくれりゃいいのに」

そう言って、アーサーは財布からお金を出して、代わりに支払ってくれた。



「ごめんなさい、家に帰ったら返すから!」
「いいって、別にこれぐらい気にするなよ。」

アーサーは気にするなって言うけど…。
お金の貸し借りは恋人同士でもやっぱり駄目だよ!

「とにかく、明日返すから!」
「俺がいいって言ったらいいんだってば」
アーサーは私のおでこにデコピンした

「いったー…なんでそんな意地張るのよ?」
デコピンされた額を抑えながら聞くとアーサーはさも当たり前かのように言った。

「だって、これから先いっしょの財布になるだろ?だからこれくらい気にすんなって」

「は…?え、それって…」

そ、それってつまり…結婚するってこと?!
突然のプロポーズまがいの言葉に私は思考が停止した。
普段照れ屋で素直じゃないくせに、どうして何気ない瞬間にさらっときゅんとすること言ってくるんだこの眉毛は!
ぼんっと顔が赤くする私に対し、爆弾発言を投下した当の本人はまったく意識してなかった発言だったのか何事もなかった顔を荷物を持っている。
く、悔しい…!

「どうしたんだ、顔が赤いぞ?」

「べ、別に!なんでもっ」

家に帰った私は張り切ってごちそうを作ったのは言うまでもない





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